この文章は、中国の巨大メディア集団であるが大型映像作品《銀河鉄道の夜》に対する投資と配給の発表を行った際のプレスリリースです。
KAGAYAスタジオは、大型映像(70ミリフィルム)版の制作を、及びそのグループ会社である米国マジックプレイエンタテインメント社と協力して行っています。そしていよいよ《銀河鉄道の夜》の全世界に向けての配給が始まります。

“中国湖南の巨大テレビメディア集団”は“ハリウッド”に進出します

 これまでにたくさんの優秀なドラマを制作してきた“巨大テレビメディア集団”は、ふたたび大型映像界の“ハリウッド”に本格参入します。KAGAYAstudio(日本)、湖南電広伝媒 (中国)とマジックプレイエンタテインメント(米国)は共同出資し、日本の最も偉大な幻想文学作家である宮沢賢治原作の《銀河鉄道の夜》を大型映像化し、4月より全世界各地の映画館やデジタルシネマにて上映をはじめます。これより湖南電広伝媒は全世界の映画とテレビの番組製作市場に本格参入し、世界的に有名な製作プロダクションやプロデューサーと共同投資して映画を撮影し、それを全世界に向けて発表する第一歩を記します。

 湖南電広伝媒国際業務部門の社長の栄陽氏は記者に対し、このたび発表する《銀河鉄道の夜》について次のように紹介しました。この《銀河鉄道の夜》は、日本のコンピュータグラフィック界の第一人者KAGAYAが、自ら監督し、絵を描き、シナリオも原作に忠実に書き起こしたものであり、物語自体も国際的に非常に知名度が高いものです。画面は全編に渡りたいへん美しく幻想的で、音楽も非常に凝っているため、中国はもちろん全世界のメディアがこぞって取り上げているほか、インターネットを介し世界中の人たちが作品中の画面や音楽について注目しています。また栄氏は、湖南電広伝媒は近年国際的な映画作品製作に積極的に乗り出し、米国ハリウッドにある有名な映画制作会社3社と合同出資し、世界的に有名なPoul Novos氏の監督作品《Animaloplis》を2008年の下半期に国際市場に向けて発表すると表明しました。《Animaloplis》は、2007年にカナダのバンクーバーで開かれた大型映像大会にて、全世界300以上の映画館と配給会社から指示されましたが、各種メディアからも最も観賞性が高い家庭用娯楽作品として評価されました。湖南電広伝媒は、今後その旗下であり米国ロサンゼルスに拠点をもつマジックプレイエンタテインメント社と協力し国際的に飛躍する土台をつくり、全世界の映画館、テレビネットワーク、ブルーレイやDVD市場、IPTVやインターネットのダウンロードといった多種多様なチャンネルで、国内外の映画やテレビ番組の製作や発行の市場を開拓し、世界的な業務提携を実現していきます。

 《銀河鉄道の夜》の作者の宮沢賢治氏は19世紀末に生まれ、日本では誰もが知っている詩人であり、児童文学の巨匠です。日本では、小学校や中学校で使われる国語の教科書に必ず彼の作品が取り上げられ、高校の国語の教材では、彼の詩が取り上げられます。《銀河鉄道の夜》は、宮沢賢治の童話作品の中で最も知られたものです。また、宮沢賢治の作品は日本の文学研究者でもたいへん重視されているため、“宮沢賢治記念館”も創設されています。現在、彼の作品は英語、ドイツ語、スウェーデン語、フランス語、ヒンディー語など様々な言語に翻訳されています。彼の作品が表現する世界は、時代を超越し、百年後の今日ですら私たちに新鮮な感動や驚きを与え、銀河の想像世界へと誘います。

 すでに世界的なデジタルアートの巨匠である日本のCGの第一人者KAGAYAが、彼のスタジオのメンバーとともに4年の歳月をかけて《銀河鉄道の夜》を映像作品としました。KAGAYAは有名な天文画家で、現在天文界で流布している美しい天文の挿絵は、ほとんどが彼の手によります。KAGAYAは幼少から宇宙にあこがれ、星空を描くことが好きで、2003年、長年の経験をもとに、そのすべてを傾けて、日本の文豪宮沢賢治が遺した映像化困難と言われる童話の名作《銀河鉄道の夜》のフルデジタルのアニメーション化に取りかかりました。この4年という歳月がかけられたフルデジタルの作品は、KAGAYA自身の人生と夢のすべてが詰め込まれているものです。彼はこのように語っています。「私は過去、現在、未来にわたり永久不変なものがあると信じています。それは、愛、生命、正義、大自然の美しさ、宇宙の神秘です。もしある作品がこれらのテーマにそって作られたのなら、世界のいかなる国であっても歓迎されるでしょう。」

※中国語記載はこちら